音楽は自由なんだよ”四月は君の嘘”
交わした言葉 ほんのちょとの後悔 口ずさむキラキラ星 忘れられない風景が 僕を支える 奮い立たせる 突き動かす バカ 僕がいるじゃん 僕の中に(私の中に)<君がいるーー>
「四月は君の嘘」のセリフです。
四月は君の嘘はマンガ大賞にもノミネートされた作品です。単行本11巻、アニメ22話、実写版映画にもなり話題にもなった作品です。
ピアノの指導者であった母から幼い頃からピアノの指導を受けていた主人公の”有馬公正”
正確無比な演奏で数々のピアノコンクールで優勝し「ヒューマンメトロノーム」とまで言われるようになった。公正は母が喜んでくれる顔が見たく頑張っていた。しかし、ある時から母の指導が厳しくなってきた。優勝してもミスしたところを責めたり、楽譜通りの演奏をするようにと指導していくようになる。その背景には母の病気があった。自分の命が長くないことを知り、自分がいなくなっても生きていけるように、ピアノでやっていけるようにとの思いがあった。だが小さかった公正には頑張ったのに怒られることが許せなかった。そして母の死がきっかけでピアノの音が聞こえなくなってしまいコンクールにも出なくなり、ピアノに触ることもなくなっていった。
それから3年が過ぎて、公正はヴァイオリニストの”宮園かをり”と出会う。ヴァイオリンコンクールでかをりの圧倒的かつ個性的な演奏を聞き、母の死以来、モノトーンに見えていた公正の世界がカラフルに色付き始めた。
かをりは、公正のことを友人Aと呼び、自分の伴奏を命じるなど、公正を再び音楽の世界に連れ戻そうとする。また、かつての公正の演奏に衝撃を受けピアニストを目指すようになった小学生の時からのライバルたちに背中を押され、公正は再び音楽の道に戻っていく。
しかし、かをりには周囲に隠し続けている秘密があった。次第に身体を蝕む病のため、物を持ったり歩くことが困難になり、学校を休んで入院生活が続くようになっていった。公生もコンクールに出場して入賞することで、ピアニストとしての道を歩もうと努力する。そんな公正の影響を受けてかをりもこれまで避けてきた手術をして、再び公正とコンサートをしようと決意する。
しかし、かをりの容態は、悪化の一途を辿る。公正はかつての病弱な母をイメージさせる少女に再びトラウマが呼び起こされ、かをりを失うことへの恐怖からピアノを弾くことができなくなり、コンクールの仕上げができないまま、本番を迎えることになってしまう。
そしてコンクールの日が訪れる。奇しくもかをりの手術の日が重なり、大きなプレッシャーを抱えていた公正だったが、かをりを思いながら、かをりの幻と共にアンサンブルを奏でながら、かをりへの思いをぶつけるかのように渾身のピアノを演奏する。公正のピアノは、会場の観客全てを魅了し賞賛を受けるが、かをりは手術中に帰らぬ人になってしまう、、、。
コンクールが終わり数日後に、かをりが生前に書いた手紙が公正に届けられる。そこにはかをりの公正への想いが書いてあった。その中には、公正についた「嘘」が書かれていた。
自分の病気と向き合う姿、自分の弱さと向き合う姿が描かれたストーリー。マンガやアニメの世界でも実際にあると思わせる展開が共感を誘います。僕自身はピアノもヴァイオリンも弾くことなんてできません。でも音楽で誰かを幸せにしたり、その人の世界観を変えてくれることはあります。
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